当院の婦人科手術について
当院では、腹腔鏡手術、開腹手術、子宮鏡手術、膣式手術に対応しています。
2023年に手術室を一新し、最新の腹腔鏡カメラとテレビモニターを取り入れました。また、腹腔鏡手術に限らず、手術に使用する鉗子類も新しく、使いやすいものにアップデートしました。当院では、傷の痛みが少なく、社会復帰も早い腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。
腹腔鏡手術と開腹手術



腹腔鏡手術 | 開腹手術 | |
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メリット | 傷が小さいため、痛みが軽く、入院期間も短い。 開腹手術よりも術後の癒着が少ないとされ、腸閉塞、不妊症発生のリスクが低い。 小さな構造物(血管や神経など)を拡大視しながら手術ができる。 | 腹腔鏡手術より視野が広く、 直接触れることができるため大きな腫瘍でも安全に手術が可能。すばやい止血が可能。 |
デメリット | 多量出血や高度癒着症例では開腹手術に切り替えなければならない。 皮下気腫や空気塞栓など腹腔鏡手術特有の合併症で臓器損傷をきたす可能性がある | 腹腔鏡手術に比べると術後の痛みが強い。 傷跡が目立つ。 |
退院の目安 | 術後3〜4日程度 | 術後5〜7日程度 |
適応疾患と術式
子宮筋腫 | 単純子宮全摘出術(腹腔鏡・開腹)、子宮筋腫核出術(腹腔鏡・開腹・子宮鏡) |
子宮腺筋症 | 単純子宮全摘出術(腹腔鏡・開腹) |
卵巣嚢腫 | 付属器摘出術(腹腔鏡・開腹)、卵巣嚢腫核出術(腹腔鏡・開腹) |
子宮内膜ポリープ | 子宮鏡下内膜ポリープ摘出術 |
子宮脱 | 単純子宮全摘出術+前後膣壁形成術、膣閉鎖術 |
子宮頸部中等度異型性、高度異型性 | 子宮頸部円錐切除術 |