無痛分娩について

お産の苦痛に耐えられないと考える方、無痛分娩により医学的利益が得られる方に実施する分娩方法です。分娩時の疼痛を適切な方法で軽減することは安全な分娩を行うための一つの方法とも考えられます。 産科担当医と妊娠36~37週に相談し十分理解を得たうえ、入院日を決定します。入院日は分娩予定日の10日~1週間前に設定される場合が多いです。夕方に入院し、翌日分娩誘発し、陣痛の痛みやお産の進行具合により痛み止めの薬剤や硬膜外麻酔にて痛みを取り除き分娩を行います。 分娩誘発・麻酔分娩にはいろいろな適応・方法・合併症があります。当院は厳重な管理の下で分娩誘発を行っており、誘発操作や薬剤が原因と思われる重大な副作用、合併症が発生したことはありません。 無痛分娩を希望される場合は医師の説明をうけ、疑問・不安等を解消された後、承諾書にご記入下さいますようお願いいたします。

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立会い分娩について

立会い分娩希望の方はご夫婦で安心して出産を迎えていただく為に、当院指定のソフロロジークラスを必ず受講して下さい。 立会い分娩には、ご主人の十分な理解と協力が必要です。ご夫婦でよく話し合われて、お互い納得されてから分娩にのぞみましょう。 分娩経過により大変申し訳ありませんが、立会い分娩をご遠慮いただくようお願いする場合がございます。 分娩室内でのビデオ及び写真撮影は御遠慮下さい。

分娩の促進について

次のような場合、子宮収縮を促し娩出力を高める子宮収縮剤(陣痛促進剤)を使用することがあります。

陣痛促進

陣痛が起こり、分娩が始まったのに途中で痛みが弱まってしまった場合や、破水したのに陣痛が起こらない場合に使用します。

陣痛誘発

予定日超過、誘発分娩・無痛分娩などの際に陣痛を起こす目的で使用します。 子宮収縮剤はとても効果的な薬剤ですが、過剰投与により過強陣痛や子宮破裂の危険があります。そこで現在では、胎児心拍・子宮収縮をモニタリングしながら、決められた量を投与できる点滴の機械を用いて投与するのが治療法の標準となっており、当院でもその方法を用いて出来るだけ安全に行えるよう管理しています。

吸引・鉗子分娩について

子宮口が全開後に、急速に赤ちゃんの状態が悪くなったり、子宮収縮が弱く分娩の進行が止まってしまったときなどに、吸引器、もしくは鉗子をもちいて分娩することがあります。これは、分娩を出来るだけはやく終了させ赤ちゃんの低酸素脳症などを回避するために必要な処置であり、緊急のため説明する時間がないことがあります。その場合分娩終了後に、赤ちゃんと母体の状態について改めて説明いたしますのでご了承下さい。

帝王切開について

帝王切開とは、赤ちゃんあるいはお母さんが経膣分娩を行うにあたっての危険が存在する場合、腹部を切開して赤ちゃんを取り出す方法です。現在、日本の平均で約15%の赤ちゃんがこの方法で生まれています。

予定帝王切開

経膣分娩ではリスクが高いとあらかじめ予想されるため日付を決めて帝王切開します。 逆子、双胎、前回帝王切開、胎児発育遅延、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)などがこれに相当します。

緊急帝王切開

分娩経過中、なんらかの異常が発生し、経膣分娩ではリスクが極めて高いと判断されたときに緊急に帝王切開します。分娩停止、児頭廻遷異常、子宮内胎児機能不全、子宮内感染などがこれに相当します。

母体搬送・新生児搬送について

当院では、比較的リスクの低い出産を取り扱っています。治療できない切迫早産や、週数が早い段階での破水など、赤ちゃんの成熟が未完成なうちに出産にいたりそうな場合はお母さんごと高度医療機関に救急車で移っていただくことがあります。(母体搬送) また生まれた赤ちゃんの状態が悪いときは、十分な管理が出来る病院へ赤ちゃんだけ救急車で移っていただくことがあります。(新生児搬送)

分娩時の出血について

出産時には、経膣分娩で500ml程度、帝王切開で1000ml程度の出血がありますが、時にこれを大きく上回って出血することがあります。子宮収縮が悪く出血が止まらない場合、子宮収縮剤を投与して止血をはかることがありますし、母体に生命の危険が及ぶ場合、輸血を行う事があります。輸血はあくまでも生命に危険が及ぶ場合のみの治療法となりますのでご了承ください。

出産の安全性と危険性について

昔に比べて現在は周産期医療の目覚しい進歩により、出産時に死亡する女性が1.5万人~2万人に一人と、非常に少なくなりました。しかし、実はその裏で大量出血など命にかかわる危険な状態に陥った後、救命された例が数多くあり、報告によりますと250人に1人の割合に上るそうです。つまり「250人に1人は、妊娠・出産で生命の危険にさらされる」という事です。そして、現在でも年間約50件の母体死亡が発生しています。 今も昔も女性にとってお産が“命懸け”であることには変わりありません。 私たちはこの事実をふまえた上で、出来るだけリスクを回避し、緊急事態には万全をもって対応するつもりでおりますが、皆様にも「出産には、時に命にかかわる危険性が存在する」ということを知っていただき、当院の方針にご理解とご協力をお願いいたしたく存じます。

助産師による妊産婦指導(助産師外来)について

当院では、妊娠中からお産後まで、心身ともに安定して過ごせるように援助・指導を行うため助産師により妊産婦指導(助産師外来)を行っています。

妊娠前期

母子手帳交付後の妊婦健診では体重増加や食事・流早産予防などの妊娠中の生活指導や母親学級・マタニティビクスなど各教室の案内などを行っています。

妊娠後期

妊娠36週以降の妊婦健診では妊娠後期の体の変化や出産についての心構えや準備についてアドバイスしています。

産後指導

お産の退院後1週間前後にお母様と赤ちゃんの健診をいたします。その際に産後の心身の変化や母乳育児・市の産後サポートなどについて相談にのっています。   その他、妊娠中の生活指導や妊娠合併症の栄養相談についてはそれぞれ個別に指導を行っています。